レジスタッフも名前を持っているひとりの人間である
久しぶりの出勤でした!
ヴァージニア旅行で気分が一新されたから、ものすごくウキウキ出社だった。やっぱ、一か月に一度は飛行機乗って旅しないと無理だわ。
今日はサトシのコスプレ風の子が来てたから、「サトシ…」って言いかけたけど「アッシュ!」って言ったら超喜んでくれた。うれしい~!
(※ポケモンのサトシは、アメリカでは「アッシュ」)
あと今日は(たぶん)スペイン語圏の方が私に話しかけてくれて、
「どのくらいこっちにいるの?」
「ちょうど一か月経ちました!」
「え!どうしてそんなに英語ができるの?私もう15年も住んでるのよ。あなたのほうがずっとうまいわ!」
って言われて涙出そうなくらい感動した。私、全然英語できないのに、知ってる接客英語を駆使しただけなのに、もう、めちゃくちゃ嬉しかった。
「エプコロ、あなた、とてもアメリカに合ってるわよ!」って言われて、もうついに泣くかと思ったよ。
今日はうちわに名前を書くパーソナライズも何件かした。子供が超喜んでくれてる姿が最高だった。ひとり、「This is my first fan!」とか言ってる子がいて特にかわいかった。この仕事、特別な瞬間に立ち会え過ぎるんだよ、もう…。
今日たくさんの人に私の名前を呼んでもらえて、気づいたことがひとつあった。
名前って、名札って、読んで(呼んで)もらうためにあるんだなあと。
「Thank you, Epcoro!」と言ってくれる人の多いこと多いこと。そのうれしいことうれしいこと…。
まあ日本でレジやってて「ありがとう、エプコロさん。」とか言われたら怖いけどね?なに?名札どんだけ見てんの?!ってなっちゃうけどね?!え、やめてよストーカーなの?って思っちゃうけどね?!?!
いや昔からね、接客業における名札の存在意義が不明だった。お客様に文句を言われるためというか、クレームのためかとずっと思っていたの。
でもそうでもないんだね。こっちの人にとっては「名前を呼ぶこと」って本当に当たり前のことで、レジ係のスタッフも名前を持っているひとりの人間であることが当然で、その人の名前を名札で確認して、名前を呼び掛けてお礼やコミュニケーションをとるんだね。
ものすっごいカルチャーショック。
日本人ってどっちかというと名前は「教えない方がいいもの」だからこそ匿名性があることが多いけど(特に苗字社会だし…)、こっちでは本当に、名前というものありきなんですよね。
人が一番好きな言葉(言われて嬉しい言葉)、って何か知ってますか?
そう、「自身の名前」だよね。よく言うよね。(言うよね?)
だから名前を呼ぶべき!とミュージシャンなんかがよく言うけど…私はこっちに来て、名前を呼ばれてお礼を言われる喜びをかみしめています。みんなありがとう。
エプコロ、美しい名前だね!
エプコロ、できることなら漢字で表記をしたい。
私、日本人!
※過去の記録です。現在の話ではありません。