エプコロのCRプログラム日記

フロリダのウォルトディズニーワールドで働いた記録

私は、頑張らないと、いけない。

今日も仕事でしたよ~っと。
ものすごく良いことが3つもあって、超絶マジカルモーメントでした。

最近、「○○のグッズある?」って聞かれたときに、「残念ながら置いてないの…でも私も好きよ!」と言うのにはまっている。商品がないという事実だけだと悲しいし、私も好きって言ったら私も商品がないことを悲しく思ってるのが伝わるだろうし、何より文化交流できるし…
なんというか、ただ、「ありません」て言うだけじゃ、私がここで働いている意味がないよね。

 

今日は、胸にHappy Aniversary 7thと書いてあるボタン(バッジ)を付けたおじさまが私に話しかけてくれました。
「マクロスのグッズある?」と聞かれました。もちろん、うちにはありません(ラインナップ偏りすぎなんだよ怒)

「申し訳ないですが、ありません…」というと、お客様は少し残念そうな顔をされた。

「でも、いいアニメですよね!」(ごめんなさい、1話しか見たことないです。盛りました。土下座。)

昔、何百回したかわからない、キラッ☆のポーズをしてみせた。

お客様の目が輝いた。

嬉しくなって、鼻歌を歌いながら「星間飛行」を踊った。お客様は本当に喜んでくれて、楽しそうに笑ってくれた。

「すごいね!踊るのうまいね!!僕は本当にマクロスが好きで…。とってもレアな198○年のオリジナルフィギュアも持っているんだよ!7年前、新婚旅行で妻とここ日本館に来た時も、マクロスのフィギュアを買ったんだ。いまも大切に飾ってあるよ。今回、7周年のアニバーサリーで、またディズニーワールドに来れたんだ。でももう、今は、グッズはないんだね…残念だけど、ありがとう!楽しい時間をどうもありがとう!」

と言って、にっこり笑って去っていきました。

本当に、私に話しかけてくれてありがとう。

ねえ、大学時代、友人に見せるために練習したあのダンスが、まさかここフロリダで、あんなにお客様を喜ばせることができるなんて、信じられる?

ここ数年一切踊ることも、思い出すことすらなかったのに…

私は、浅く広く、たまに深い元オタクだけど、私のこの広く浅い部分の知識までもがこんなに活きるなんて、本当にトイを選んでよかった。

もしゲストがほかのキャストに話しかけてたら、(うちにはないよ)(マクロスってどんなのだろな)で終わりかもしれなかったところを、たまたま私が出勤日で、その時その瞬間裏の倉庫に行ってなくて、そこに立ってて…いろいろな偶然が重なって、お客様は私に声をかけてくださった。運命だね。

「その商品はありません」だけでは、少し心は沈んでしまうと思うのです。だからこそ私は、私の知識を総動員して、お客様に寄り添いたい。オタクと分かり合えるのは、(元)オタクだと思うのです。生きててよかった、元オタクでよかったと毎日感じられるなんて、ステキな職場だね…。

 

もう一つのうれしかったことは、日本人のお客様が、私にフォトパスの使い方を聞いてくださったことです。
私はちょうど最近フォトパスのことばかり考えていたので、とても的確にアドバイスできました。お客様は、「英語ができなくて、聞けないから…助かりました!」と言ってお帰りになりました。

本当に嬉しかった!私はやっぱり、日本語を使って、日本人のサポートをすることに長けてるなって思った。
丁寧な言葉も使えるし、言葉を尽くしてお手伝いすることができるから、母国語って本当に幸せ…。このお客様の対応をしたあと、ああ、私、海外にいる人たちにとっての「安心」になりたい。私を見たら日本を思い出してもらえるような、そんな存在になりたいって思ったよ。

あと、自分がディズニー大好きで、ゲストとしても心の底から楽しんで、何度も何度も寝る間も惜しんで訪問しているからこその知識だし、経験は決して無駄にならないってまた思った。
毎日、マジカルモーメントすぎるね。どうしようね。

 

日本にいる友人が、私の日本語感性は最高レベルって言ってくれた。感激…。
中島みゆきさんの歌詞の意味を読み込んだり、小山田壮平さんのひとこと一言に感動することができて、私、とっても幸せ。日本語が母国語であることは、誇りであり、誉であり、なによりも純粋に、幸福です。素晴らしい言語を持つ国に生まれ、私、しあわせ。

 

最後のひとつ。花火の前に、「このお店は何時まで開いていますか?」と日本語で話しかけられました。私は、「10時までです。」と答えました。すると彼は、「じゃあ花火大会が終わった後に、また来れますね」と言いました。
私は驚いて、「日本語で話すんですね!」と言いました。彼は、彼自身と日本について教えてくれました。日本に仕事で住んでいたことがあること、ベッドタウンに住み東京で働いていたこと、当時頑張って日本語を勉強したこと…

そして彼は私に、「働くことは、留学と違って大変なこともたくさんあるけど、とてもいい道ですね。絶対に日々成長できますね。」と言ってくれました。
「これが終わったらやりたいことはありますか?」と聞かれたので、私は客室乗務員になりたいと考えてると伝えました。「世界中飛び回って、ステキな職業ですね。この仕事も活きますね。頑張って!あなたは、頑張らないといけない。」と言いました。
花火の音が聞こえてきて、「あ、花火見ないと。またね!」と去っていきました。


私は、頑張らないと、いけない。


なぜここに来たのか?英語ができるようになりたかったから。
なぜここに来たのか?日本代表として働き、プログラム終了後も日本を代表するような働き方をしたかったから。そして、公私ともに、世界を見たかったから。
なぜここに来たのか?ディズニーの名のもとで接客業をして、成長したかったから。そして、履歴書にも箔をつけ、名実ともに輝いた人物になりたかったから。
なぜここに来たのか?ウォルトディズニーワールドのエキスパートになりたかったから。どこよりも、何よりもあこがれ、愛し続けたここWDWで、知らないことは何一つない自分になりたかったから。
なぜここに来たのか?アメリカという土地に住み、海外経験を積みたかったから。ずっと海外に住んだことがなかった自分に引け目を感じていた。だから、少しでも理想に近づきたかったから。
なぜここに来たのか?人生は一度だから。私しかできないことをしたかったから。私がやりたいことは、挑戦し続けることだから。私がやりたいことは、動き続けることだから。私がやりたいことは、私にしかできないから。

私は、自分がかっこいいと思う方を選んだ。安定よりも、自分が自分を好きになれる道を選んだ。

やっと一か月が経った。もう一か月も経った。こんなところで慣れている場合じゃない。もっと頑張らなくては。もっと動き、もっと学び、もっと歩かなければ。走らなければ。

まだ一か月しか経っていないのだから。私は、まだまだ頑張れるのだから!

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このパークを愛している。心の底から。


 

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最初に書くべきだったけど出勤前にフード&ワイン今日はパタゴニアへ!

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Patagonia!

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ローステッドサーモン・キヌアサラダ・チミチュリソースがけ

うん、見たままの味!

※過去の記録です。現在の話ではありません。